美味しいブランド黒毛和牛焼肉が食べたい!|焼肉に最適な牛肉と部位をご紹介
「和牛で焼肉が食べたいけど、焼肉におすすめの和牛がわからない」
自宅でおいしいブランド和牛を食べたいと考えたことってありませんか?
おいしい和牛の焼肉が食べられるならわざわざお店に行く必要もないですし、友人や同僚を招いてみんなでわいわい食事を楽しむことも出来ます。
でも自宅でブランド和牛の焼肉をしようと思うと、以下のような疑問で悩んだ経験はありませんか?
* 「焼肉におすすめの和牛って何?」
* 「焼肉で食べるとおいしい部位はどこ?」
せっかくのブランド和牛で焼肉をするなら、失敗したくないですよね?
この記事はそんな疑問に答えるため、以下の内容を上から順番にご紹介していきます。
* 焼肉に最適なブランド和牛
* 焼肉に最適な和牛の部位
この記事ではおいしい焼肉を食べるために、おすすめのブランド和牛を紹介しますので和牛選びに迷ったら参考にしてください。
焼肉に最適なブランド和牛の紹介
ブランド牛は全国の生産者団体が定めた基準をクリアして、初めてその銘柄を名乗る事が出来るため、一定の品質が保証されている和牛といえます。
今回はブランド牛ごとの基準を交えて、なぜおすすめなのかを紹介します。
仙台牛
仙台牛は柔らかい口当たりとまろやかな風味、溢れだす肉汁が特徴で、脂肪と赤身のバランスがとても良いことで知られています。
全国有数の米どころである宮城県で、良質な水で育った「ササニシキ」「ひとめぼれ」といった稲わらを食べて大事に飼育されます。
また、最高の品質が保証されているというのは、厳しいと言われる基準をクリアしないと仙台牛を名乗れないことによるものです。
仙台牛を名乗るには以下の基準をクリアする必要があります。
* 黒毛和種であること
* 仙台牛生産登録農家が個体に合った適正管理を行い、宮城県内で肥育された肉牛
* 本協議会が認めた市場並びに共進会等に出品されたもの
* (社)日本食肉格付協会枝肉取引規格が、A5またはB5に評価されたもの。
(仙台牛銘柄推進協議会「仙台牛の定義」より抜粋)
「A5またはB5」の評価というのは、和牛の可食部分の割合と肉質を評価したもので、数字が肉質の評価です。
肉質評価は1~5で表され、全国のブランド牛の中でも最高等級の「5」でなければいけないのは仙台牛のみです。
とにかくおいしい和牛が食べたい方におすすめです。
松阪牛
松阪牛は日本三大和牛の1つにも数えられ、「肉の芸術品」とも呼ばれる人気のブランド牛です。
名前の通り、キメの細かい美しい霜降りと舌の上でとろけるような柔らかい肉質が特徴です。
そんな松阪牛は生産農家さんの元で大事に育てられます。
時には食欲増進のためにビールを飲ませたり、肉質を柔らかくするために焼酎でマッサージをする農家さんもいる程です。
松阪牛を名乗るためには以下の基準をクリアする必要があります。
* 黒毛和種、未経産の雌牛。
* 松阪牛個体識別管理システムに登録されていること。
* 松阪牛生産区域(旧22市町村)で肥育期間が最長・最終であること。
* 生後12か月齢までに松阪牛生産区域に導入され、導入後の移動は生産区域に限る。
(松阪市ホームページ「松阪牛の定義」より抜粋)
この中で特徴的なのは「固体化識別管理システム」でしょう。
これは生まれてから出荷されるまでに「何を食べたか」「誰に育てられたか」等がわかるようになっているため、安心安全を売りにしています。
また、松阪牛を名乗るための基準に肉質等級による評価こそありませんが、必須要件ではないだけなので、肉質が気になる場合は購入の際に肉質等級が表記されているかよくご確認ください。
「肉の芸術品」を味わってみたい方におすすめです。
佐賀牛
佐賀牛は「艶サシ」と呼ばれる柔らかな赤身に入るきめ細やかな霜降りが特徴の、さらりとした脂身の甘さとコクのある味わいが楽しめるブランド牛です。
佐賀県の穏やかな気候と良質な水に恵まれた環境の中で、熟練の技術を持つ農家さんによって、牛にストレスのかからない環境で肉質を柔らかくするために配合されたエサを与えるなど丁寧に育てられます。
そんな佐賀牛を名乗るには以下の基準をクリアする必要があります。
JAグループ佐賀管内肥育農家で飼育された黒毛和種であって、(社)日本食肉格付協会の定める牛取引規格の最高の肉質である「5」等級および「4」等級のBMS「No.7」以上を「佐賀牛」と呼び、それ以下を「佐賀産和牛」と分けてブランド化しております。
(佐賀牛専用ホームページ「佐賀牛とは」参照)
BMSはサシ(脂肪)の入っいる割合を12段階で表している評価で、肉質等級4以上と合わせるとかなり厳しい評価となります。
さらりとした脂身の甘さとコクのある「艶サシ」を食べてみたい方におすすめです。
焼肉に最適な牛肉の部位のご紹介
ここからはおすすめの和牛の部位を紹介するのですが、その前に簡単に和牛の部位ごとの特徴を説明します。
和牛の部位ごとの特徴
和牛の部位は一般的に13~15個程度に分けられるのですが、さらに希少部位までをふくめるともっと細かくなり、簡単に解説してもボリュームが多くなるので読むのも大変です。
今回はわかりやすいように「前」「上」「下」「後」の4つのグループに分けてそれぞれの特徴を解説します。
また、部位の分け方についてはこれに限ったものではありません。
≪前≫
腕を中心とした牛の体の前方部位です。
ネック、肩ロース、肩、スネなどが入るグループで、体を動かすために様々な筋肉がついているため赤身がちで硬い部分が多いのが特徴です。
しかし、硬い部位ばかりではなく、ザブトン、ミスジといったきめの細かい柔らかい部分もあり、バリエーションに富んでいる部位です。
≪上≫
牛の背中にあたる部分です。
リブロース、サーロイン、ヒレといった、人気の高い部位が入るグループで、サシがよく入ったきめの細かい、牛肉の中でも最高品質の柔らかいお肉が取れるのが特徴です。
≪下≫
牛のお腹にあたる部位です。
マエバラ、トモバラなどが入るグループで、牛肉の中で最も広い面積ですが脂肪が多く乗っていて、肉のきめは粗いのが特徴です。
焼肉店で人気の「カルビ」はここの部位にあたります。
≪後≫
牛のお尻から後ろ足にかけての、もも肉にあたる部位です。
ランプ、イチボ、しんたま、うちもも、そともも、スネなど最も肉量が取れる部位で、筋肉が発達しているため赤身が多く脂肪が少ない、やや硬めがちの肉質が特徴です。
シチューやスープといった煮込み料理に使われる部位も多いですが、イチボやトモサンカクといった柔らかい部分もあります。
それぞれの部位は、概ね運動量が多いモモやカタほど赤身がちで肉質が硬く、背中ほど運動量が少なくきめが細かい柔らかい肉質になる傾向があります。
焼肉におすすめの和牛部位
ここからは、ブランド牛を焼肉で食べるためにおすすめの部位を3つピックアップして紹介いたします。
ミスジ
ミスジは肩から取れる部位で、肩甲骨の裏側に位置しています。
赤身が多くやや硬さがある肩の部位の中でも、運動量が少ないためにサシがよく入る、柔らかい肉質が特徴です。
焼肉にして食べると、独特の肉の柔らかさとしつこすぎない脂があいまって、おいしく食べられます。
肩ロース
肩から背中にかけての部位です。
やや筋による硬さがあるものの、きめが細かく、程よくサシが入った柔らかい肉質が特徴です。
赤身と脂肪のバランスが良いことから、焼肉で食べると濃厚な味が楽しめます。背中の人気部位であるサーロインやリブロースと比べて安価なため、値段を抑えてボリュームが欲しい方にもおすすめです。
イチボ
ランプの一部で、牛のお尻の先の部位です。
お尻の部位であるランプに比べて、よりお尻に近いため筋肉が少なく柔らかいのが特徴です。腰側からお尻側にいくほど柔らかくなります。
肉質はきめが粗く、やや硬いですが、脂肪と赤身のバランスが良いため、弾力のある肉らしい濃厚な味わいが楽しめます。
まとめ
焼肉におすすめのブランド牛と、おすすめの部位を紹介しました。
今回の記事の内容をまとめると以下の通りです。
* 仙台牛は肉質等級が最高の5でないと認められないため、最高級の品質が保証されている。
* 松阪牛は「肉の芸術品」と言われるほど見事な霜降りが特徴で、個体識別管理システムによって安心安全にも力を入れている。
* 佐賀牛は「艶サシ」と呼ばれるきめ細かな霜降りが特徴で、基準も全国的にみて厳しいものなので品質が保証されている。
* 運動量が多い部位ほど肉質が硬くなり、運動量が少ないほど柔らかい肉質になる。
* 部位によって向いている調理方法があり、今回焼肉でおすすめの部位は「ミスジ」「肩ロース」「イチボ」
この記事でピックアップした部位のほかにも、焼肉に最適な部位はたくさんあります。
おいしいと感じる味については実際に食べてみないとわからないことも多く、ぜひ、色々な食べ比べをしてみてください。
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