和牛と国産牛って何が違うか知っていますか? 違いを分かりやすく解説します!
スーパーやネットで良く販売されている牛肉。よく見ると大きく3つの種類があることが分かります。
それは、「和牛」「国産牛」、「輸入牛」。今回はそれぞれ何が違うのか?どのようなものが「和牛」と呼ばれているのか見ていきたいと思います。
輸入牛についてはわざわざ説明する必要はないかもしれません。オージービーフやアンガスといった豪州産、米国産と表記されているものです。
和牛と国産牛は何が違う
では、和牛と国産牛の違いは一体何なのでしょうか?どちらも日本で育てられた牛のように聞こえます。ですが、実はそうではないのです。
和牛の定義
和牛というのは、以下の4品種及びその4品種間の交雑牛「のみ」を指します。
さらに日本で出生して、日本で飼育されたものに限られます。
品種が限られ、日本で出生、飼育という条件があるため、一番厳しい定義になります。
その4品種とは、
黒毛和種
褐毛和種
日本短角種
無角和種
になります。
国産牛の定義
4種以外の品種の牛、かつ全肥育期間の半分以上が日本国内である牛が国産牛と呼べるものになります。ホルスタイン牛やホルスタインと上記4種を掛け合わせたF1と呼ばれる交雑牛がこれに当たります。(ちなみにホルスタインはオランダの外来種です。)
つまり、外国で出生しても肥育期間の半分以上が日本の場合、それは国産牛になってしまうのです。
外国産和牛という表記があるけど・・・?
ちなみに、和牛にあたる上記4種だけど日本での肥育期間が全肥育期間の半分以下だったらどうなるのと思われるかもしれませんね。
はい、中には「外国産和牛」という表記で市場に流通するものもあるのです。
特にオーストラリア産和牛は東南アジアで結構広まっていますね。
でも、上で書いたように、本来和牛とは日本で出生し、飼育されたもののみを指します。
正確には和牛とは認められていないものの、実際には「外国産和牛」という表記で世の中に出回ってしまっているのが現状なのです。
和牛と呼ばれる4品種を解説
和牛と呼ばれる品種には、「黒毛和種」、「褐毛和種」、「日本短角種」、「無角和種」という4種類があることはお話ししました。
次は、この4種類の特徴を順番に見ていきましょう。
黒毛和種
恐らく一番メジャーな牛ではないでしょうか。
スーパーに行くと黒毛和牛というシールの貼られた高級なお肉が並んでいますよね。
程よくサシが入っていて美味しそうです。
褐毛和種
ブランド牛としては熊本の赤牛が有名ですね。
赤身が多く脂身が少ないのが特徴です。
熊本の赤牛に朝鮮牛を交配したもの全般がこの品種となります。
熊本、高知でよく飼育されていますが、北海道や東北でもみられるようになりました。
日本短角種
南部牛にイギリスのショートホーン種を交配してできた品種です。
主に東北や北海道で肥育されています。
肉質は赤身が多いですが、柔らかいのが特徴です。
無角和種
山口県の在来種とアバディーンアンガス種を交配して出来た品種です。
こちらも赤身が多めです。
恐らくほとんどの方が、黒毛和種以外を食べたことはないのではないでしょうか?
神戸牛、松阪牛、仙台牛など、いわゆるブランド牛と言われる高級な牛は、全てこの黒毛和種にあたるものです。
美味しい牛肉とは?
畜産、精肉業界では、血統、月齢、飼料の条件がそろうことで肉が美味しくなるというのが定説です。血統の良い肉を、良い飼料を使ってなるべく長期間育てることで美味しい肉を作り出しているのです。
なので、和牛は血統管理も厳格に行っており、黒毛和種だけは他の種と異なり、10桁の個体識別番号、及び血統書によって厳しく管理されています。(個体識別番号については別の記事でご説明させて頂きます。)
このように牛肉には様々な種類がありますが、弊社では黒毛和種であるブランド和牛のみならず、美味しい国産牛のF1のお肉も用意しております。
確かに和牛に比べれば霜降りやうま味、脂の香りが違います。
しかしながら、弊社で扱っているF1のお肉は安価で、美味しい肉を作ろうとした畜産業界の努力の結晶といえるでしょう。
是非一度、和牛と国産牛食べ比べて頂きたいと思います。もちろん、神戸牛や仙台牛といったブランド和牛もお忘れなく!
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