佐賀牛とは|佐賀牛の特徴と美味しい食べ方

佐賀牛

「艶さし」と呼ばれるきめ細かな霜降りが美しいブランド和牛「佐賀牛」について、歴史や特徴、美味しい食べ方、そして佐賀牛ギフトを選ぶときのコツをまとめました。佐賀牛を使った佐賀県ご当地グルメ・シシリアンライスの作り方もご紹介します。

佐賀牛とは

佐賀牛(さがぎゅう)は、仙台牛*に次いで日本で2番目に厳しい基準を満たした、黒毛和種の和牛です。
優れた霜降りと肉質で定評のある但馬(たじま)牛の血統を受け継いでいます。
佐賀牛と認められるためには、佐賀県のJAグループさが管内の肥育農家で育てられた黒毛和種の和牛で、肉質等級が最高級の5等級か4等級、さらに霜降り具合が4等級の中では最上級のBMS NO.7以上でなくてはいけません。
一方、格付けが佐賀牛の規定未満で、肉質等級2以上のものは「佐賀産和牛」と呼ばれます。
*仙台牛は格付けが「A5」または「B5」のみ

 

佐賀牛の歴史

佐賀牛の歴史は、1984年(昭和59年)に、関西の食肉市場で「佐賀牛」の名で販売されるようになったところからスタートします。その当時から、佐賀牛は肉質が良いということで食肉業界で評判になっていました。
平成に入ると、佐賀牛の肉質はさらに向上しました。そして、佐賀牛の美味しさがテレビや雑誌などで紹介され、佐賀牛の名は日本全国で知られるようになりました。
さらに、2017年(平成29年)にトランプ米大統領が日本を訪れた際には、迎賓館での晩餐会で佐賀牛が振る舞われるなど、国内外で高い評価を得ています。

 

佐賀牛の特徴

神戸牛などのブランド牛の素牛(もとうし)である和牛・但馬牛をルーツに持つ佐賀牛は、但馬牛特有のとても優秀な肉質を引き継いでいます。
まず、佐賀牛の最大の特徴は、「艶さし」と呼ばれる細やかな霜降りです。
特にロースなど霜降りの多い部位のお肉の断面は、霜降りが余すところなく入っているので、全体的にピンク色に見えてしまうほどです。
さらに、きめが細かくとても柔らかい赤身と、鮮やかな色、そして和牛独特の甘みと風味が豊富なことも佐賀牛の特徴です。
このような佐賀牛の良さを最大限に引き出すために、佐賀牛は子牛のときから愛情をかけて大切に育てられます。
佐賀牛の牛たちは、佐賀の穏やかな気候と恵まれた自然のもと、ストレスがかからないように配慮された環境で、のんびり、ゆったり育てられるのです。
佐賀牛が食べるのは、柔らかいお肉と上質な脂肪を作るために佐賀牛のために配合された飼料です。佐賀牛の牛たちは、清潔な牛舎でそのような独自配合の飼料を食べて育ちます。
そうして立派に育った佐賀牛の牛たちは、生後30ヶ月を目安に出荷されます。出荷時には約700㎏前後に育っているそうです。
JAさがウェブサイトによると、佐賀県内では毎年約1万8千頭が出荷され、そのうち佐賀牛に格付けされるのは約63%となっています。

 

佐賀牛の美味しい食べ方

味わい深く見た目も美しい佐賀牛の美味しい食べ方をご紹介します。

 

佐賀牛ステーキ

佐賀牛の食べ方のイチオシは、やはりステーキ。
厳しい基準をクリアした佐賀牛の「艶さし」と呼ばれる美しい霜降りを最大限に楽しめます。
さっとレアで焼いて、佐賀牛のとろける口どけをぜひ堪能してみてください。
佐賀牛はどの部位も美味しいですが、「艶さし」を楽しむには霜降りの多い部位を選ぶのがポイント。ですので、佐賀牛ステーキならリブロースやサーロインを選んでみてはいかがでしょうか。
とはいえ、みなさんの中には赤身のステーキの方が好きという方もいらっしゃると思います。
そんな方へおすすめの佐賀牛ステーキは、きめ細かで柔らかい赤身が楽しめるヒレ。そしてヒレの中にほんの少しだけ存在する希少部位・佐賀牛のシャトーブリアンも、ぜひ一度は食べてみたいステーキですね。

 

佐賀牛のすき焼き・しゃぶしゃぶ

すき焼きやしゃぶしゃぶには、佐賀牛のモモとロースを薄切りで味わってみてはいかがでしょうか。
モモとロースにはそれぞれ違った個性があります。ですので、どちらかひとつだけではなく、できれば佐賀牛のモモとロースを両方食べてみると、それぞれの美味しさの違いを楽しめますよ。
佐賀牛のモモには、和牛独特の甘みと赤身のうまみが豊富です。それに加えてほどよい歯ごたえがあるので、噛むごとに美味しさが口の中に広がります。
一方、佐賀牛のリブロースや肩ロースなら、脂のうまみと柔らかなお肉の口どけを楽しめます。
特にすき焼きに佐賀牛のロースを使うと、お肉の美味しさもさることながら、佐賀牛の上質な脂とうまみがタレに溶け出し、そのタレを吸った具の美味しさがまた格別です。

 

佐賀牛を使って佐賀ご当地グルメ「シシリアンライス」を作ってみよう

佐賀牛のふるさと佐賀県のご当地グルメ「シシリアンライス」をご存知でしょうか?
シシリアンライスは、あたたかいご飯の上にレタスやトマトなどの生野菜、そして炒めたお肉と玉ねぎをトッピングして、マヨネーズをかけて仕上げたものです。
シシリアンライスのお肉は、牛肉のほか鶏やイノシシなど好きなものを使えます。佐賀ではお店や家庭で独自の組み合わせのシシリアンライスが作られているようです。
ここでは佐賀牛を使ったシシリアンライスの作り方をご紹介します。

佐賀牛を使ったシシリアンライスの作り方
材料(2人分)
佐賀牛薄切り肉 200g
玉ねぎ 1/2個
しょうゆ 大さじ2
砂糖 大さじ2
酒 大さじ1
トマト 小1個
レタス 1/4個
サラダ油 大さじ1/2
ご飯
マヨネーズ

1.材料をカットする。佐賀牛は食べやすい大きさに切り、トマトは1㎝の角切り、レタスは食べやすい大きさにちぎる。
2.フライパンに油を熱し、佐賀牛を入れる。佐賀牛の色が変わってきたらしょうゆ、砂糖、酒を加え、佐賀牛に火が通るまで炒める。
3.皿にご飯を盛る。ご飯の上に佐賀牛を真ん中に盛りつけ、好みでフライパンに残った焼き汁を全体にかける。
4.レタスを佐賀牛の外側に盛りつけ、トマトを彩りよく散らす。マヨネーズを細く絞ってできあがり。

トッピングはご紹介したもの以外にも、ルッコラや貝割れ菜、コーン、ゆで卵、チーズなどお好みで組み合わせてみてください。
味付けは市販の焼肉のタレを使っても手軽に美味しくできますよ。

 

佐賀牛通販・ギフトの選び方

艶さしの美しい佐賀牛、一度味わってみたいと思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
佐賀牛は、肉質等級が最高級の5等級とBMS NO.7以上の4等級のみというのも大きな魅力ですね。
厳しい基準を満たした確かな品質の佐賀牛なら、お世話になった方や目上の方へも安心して贈ることができます。
佐賀牛のギフトを贈るときは、受け取る方のことをしっかり思い浮かべながらギフトを選ぶと上手くいきます。
たとえば、和食が好きな方への贈り物なら、甘くてコクのある佐賀牛の美味しさを活かしたすき焼きやしゃぶしゃぶがぴったりですね。
また、お肉をがっつり食べる若い世代の方や、和食より洋食派の方へのギフトには、佐賀牛の霜降りが口の中でとろけるリブロースや、サーロインなどのステーキがおすすめです。
一方、グルメで食に詳しい方には、ステーキの中でも希少価値の高いシャトーブリアンはとても喜ばれるのではないでしょうか。
そして、普段から健康を意識している方には、脂肪が少なく柔らかいヒレステーキがおすすめです。

 

おわりに

日本で2番目に厳しい基準を満たすブランド和牛・佐賀牛。
全国の銘柄和牛の中でもトップクラスの肉質を誇る佐賀牛を、ぜひ一度食べてみたいですね!

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